AT&Tは、緊急時に写真や動画を911に送信する機能を今年中に導入すると発表しました。これにより、現場の状況を事前に把握することが可能になるということです。
現在、911オペレーターに写真や動画を送信することは技術的には可能ですが、手続きが複雑です。この状況が今年中に改善される見通しです。
AT&Tによれば、今回の新機能は既存のメディアを簡単に送信することを目的としており、AT&Tモビリティの加入者は、家族や友人にメッセージを送るのと同じように、公共安全応答ポイント(PSAP)に写真や動画を送信できるようになります。
この新機能は、911のオペレーターが緊急事態をより迅速に理解し、現場の状況認識を向上させる方針です。また、AT&Tはこの機能を最初に導入する全米規模の通信事業者となりますが、他の通信事業者とも互換性があり、広く利用可能になる見通しです。
さらに、将来的には事故に巻き込まれた車両が911センターに自動的により多くのデータを送信できるようになります。一部の車両は事故を検知し、911に自動通報し、事故の正確な場所を知らせることができます。将来的には、エアバッグの状態などの情報も送信できるようになるということです。
この機能は、初めは2026年モデルのトヨタ車でAT&TのコネクテッドカーSIMを内蔵した車両に限定されますが、今後はさらに広範囲に展開される見込みです。