アメリカのコーネル大学鳥類学研究所は、スマートフォンのマイクを通じて野鳥の鳴き声から種類を特定できる無料アプリ「Merlin Bird ID」を提供していると発表しました。春の季節を迎え、野鳥観察に関心を持つ人々の間で活用が広がっているということです。
現在、野鳥を視覚や音声で識別するスマートフォン向けアプリは多数存在していますが、その多くは有料の定額制(サブスクリプション)サービスとなっています。一方、コーネル大学が提供するこのアプリは無料で利用でき、アプリストアでは10万件以上のレビューが寄せられるなど、高い支持を得ているとしています。
アプリの主な機能として、スマートフォンの位置情報と録音した鳴き声を組み合わせることで、周囲にいる野鳥の種類を特定できるということです。また、音声だけでなく、撮影した写真から野鳥を識別する機能も備わっているとしています。
さらに、「ライフリスト」と呼ばれる記録機能が搭載されており、利用者は識別した野鳥を日付や場所、種類ごとに保存することができるということです。これにより、利用者の関心を単なる好奇心から本格的な野鳥観察の趣味へと発展させる仕組みを提供しているとしています。
利用者の間では、コマツグミやショウジョウコウカンチョウ、イエスズメといった身近な野鳥の鳴き声と種類を学習するために活用されています。また、野鳥観察の愛好家の間では、今後カメラを搭載したスマート給餌器などの機器と組み合わせることで、さらに詳細な生態観察が可能になるという見方も広がっているということです。
同研究所は、このアプリを通じて多くの人々が自然に親しみ、野鳥の生態についての理解を深めることを期待している方針です。アプリはiPhoneおよびAndroid端末向けに、各アプリストアから無料でダウンロードできるということです。
