アップルは、次世代のセルラーモデム開発を担う経験豊富なセルラーモデムシステムエンジニアの募集を開始したと発表しました。同社が6Gへの移行を進める中での人材確保となります。
求人の概要
アップルは昨日、6Gセルラーモデムシステムエンジニアの求人を公開しました。基本給の年収レンジは17万5000ドル(日本円で約2700万円)から30万8500ドル(同約4800万円)で、これに株式報酬やその他の福利厚生が加わります。
求人票には「6Gに向けて移行する中、世界的な規模で製品を展開する企業で無線通信の未来を形作る貴重な機会」と記されています。
業務内容と応募資格
アップルによりますと、採用者の業務には次世代セルラーモデムの機能や要件の定義、性能と電力効率を改善するアルゴリズムの設計、ハードウェアおよびソフトウェアチームと連携した技術の製品化などが含まれるということです。
応募資格としては、電気工学やコンピューター工学などの分野の学位に加え、セルラー技術に関する10年以上の業界経験が必要としています。また、セルラー通信規格への深い理解と、MATLAB、C/C++、Pythonの習熟も求めています。
さらに、エンジニアリング業務の効率化を目的とした生成AIや大規模言語モデル(LLM)ベースのツールの使用経験が最低要件として挙げられている点も注目されます。無線通信分野での論文発表や特許の実績があればなお望ましいとしています。
6Gの開発動向
6Gは依然として開発の初期段階にあり、実用化までには数年を要する見通しです。企業や業界団体がその姿の定義を進めている状況です。
国際電気通信連合(ITU)は、6Gのピーク速度が最大200Gbpsに達する可能性を示しています。5Gの理論上の最大値である20Gbpsと比較して大幅な高速化となります。また、遅延については0.1ミリ秒までの低遅延を研究目標として掲げています。
6GではAIの役割が一層大きくなると見込まれています。ネットワークが状況の変化に自動的に適応し、信号品質の最適化やトラフィック管理、消費電力の削減を担うということです。
6Gの最初の公式な技術仕様は2028年後半に確定する見通しで、商用ネットワークと対応端末は2030年頃の登場が予想されています。
