アップルが、スイスのAI音声編集スタートアップであるSamplabの一部資産を子会社を通じて取得し、同社の従業員の一部を雇用する取引を行ったと発表しました。EUのデジタル市場法(DMA)関連の買収リストで明らかになったものです。
取引の概要
EUの買収リストには、アップルが子会社を通じてSamplabの特定資産を取得し、同社の従業員の一部に雇用を提供すると記載されています。Samplabは音声編集ツールを開発していた企業です。
アップルはスマートフォン、パソコン、タブレット、ウェアラブル端末、アクセサリーの設計・製造・販売に加え、関連サービスを提供しているとリストには記されています。
取引後、Samplabのウェブサイトはアップルのサイトにリダイレクトされるようになりました。また、同社のソーシャルメディアアカウントやYouTubeチャンネルからは、以前の投稿や動画が削除されたとみられています。
Samplabの技術の特徴
Samplabは以前、自社のウェブサイトで「ミュージシャン向けの究極の音声エディター」と称し、クリエイターが「MIDIを扱うように音声ファイルを編集できる」ツールだと説明していました。主な機能は以下の通りです。
- コード(和音)の検出と編集:キーを変更しても音程が維持され、MIDIファイルとして書き出すことも可能
- サンプルのマッチング:テンポとキーを自動的に合わせ、コードやメロディ、ドラムを容易に調整
- 細かいステム分離:任意の音声からステムを分離し、個々の音符を自由に編集
アップルは今回の買収についてコメントしていませんが、Samplabの技術が将来Logic ProやGarageBandに組み込まれる可能性や、Final Cut Proの音声編集機能の強化に活用される可能性が想定されます。
