アップルは、新型スマートフォン「iPhone Duo」について、米国や英国などのオンラインストアで1人当たり最大2台までの購入制限を導入したと発表しました。予約受付開始から数分で出荷予定日が来年1月まで遅れたことを受けた措置です。
この制限は、供給が限られた端末を大量に購入し、eBayなどで定価を大きく上回る価格で転売する行為、いわゆる「転売」に対処する試みとみられています。
複数の国で購入制限を確認
Engadgetの報道によりますと、米国、英国、日本、スペインのアップルオンラインストアで3台以上をカートに追加しようとすると、制限を知らせる通知が表示されたということです。
通知には「iPhone Duoはお1人様最大2台まで購入可能です。注文手続きの前に合計数量を調整してください」と記載されていたということです。
また、この制限は選択する構成に関わらず適用されるということです。
転売品は5,000ドル超も
アップルがこの措置を導入した背景には、転売の抑制があるとみられます。すでにeBayには多数のiPhone Duoが出品されており、中には5,000ドル(日本円で約77万5,000円)を超える価格が付けられたものもあるということです。
アップルが供給不足のiPhoneに購入制限を設けるのは今回が初めてではありません。中国では複数回にわたり、実店舗での店頭購入とオンライン購入の両方に制限を課してきました。米国でも2012年のiPhone 5が最初の例となっています。
組織的な転売への対策が課題
組織的な転売を完全に防ぐのは難しいのが現状です。組織化されたグループは複数のバーチャルクレジットカード番号やメールアドレス、配送先住所を使い分けて制限を回避しています。また、他人に報酬を支払って代理注文させるケースもあるということです。
それでも、アップルが問題の規模を縮小しようと少なくとも取り組み始めたことは評価できます。同社はほかにも、より巧妙な大量購入の試みを検知して拒否するため、背後で別の対策を講じている可能性もあります。
予想されていたことですが、一部の顧客では配送予定日が改善した例も確認されています。アップルの店舗の近くに住んでいる場合は店頭購入を試す価値もありますが、発売初日は避けたほうがよいでしょう。
