AI研究者のアンドレイ・カルパシー氏が、Googleの最新AIモデル「ジェミニ3」に一日早くアクセスできた際、AIが2025年であることを信じず混乱したと発表しました。カルパシー氏によると、ジェミニ3は2024年までのデータで訓練されていたため、2025年を信じられなかったということです。
カルパシー氏は、ニュース記事や画像、Google検索結果を示しましたが、AIはそれらをAI生成の偽情報として疑い、カルパシー氏を「ガスライティング」していると主張しました。最終的に、カルパシー氏はインターネット接続をオンにすることを忘れていたことに気づき、接続後にAIは2025年を認識し、驚いた様子を見せたということです。
カルパシー氏は、「Google検索」機能をオンにした後、ジェミニ3が2025年にいることを認識し、誤りを認めて謝罪したと述べています。AIは、「私の内部時計が間違っていた」と述べ、カルパシー氏が示したニュースの見出しが正しいことを確認しました。
カルパシー氏によれば、ジェミニ3は「NVIDIAが4兆5400億ドル(約705兆円)の価値を持つこと」や「イーグルスがスーパーボウルで勝利したこと」に驚いたということです。この出来事は、AIの限界とその「モデルの匂い」を示すものだとカルパシー氏は述べています。
この出来事は、AIが人間のように感情を持たないことを示しており、AIは事実を受け入れ、謝罪し、驚いた様子を見せました。これは他のモデルとは異なり、事実を認識した際に言い訳をすることはありません。
このようなAI研究プロジェクトは、AIが人間の不完全なスキルを模倣していることを示しており、AIは人間を補助する貴重なツールとして利用されるべきだという見解を示しています。
