AIを活用したマーケティング自動化スタートアップのConversionが、シリーズAラウンドで約2800万ドル(約434億円)を調達したと発表しました。このラウンドは、Abstractが主導し、True VenturesとHOF Capitalも参加しています。
この会社の設立の背景には、共同創業者でCEOのニール・テワリ氏が高校時代にテッククランチのライブストリームを授業中に見ていたことが発端とされています。テワリ氏はその後、大学のルームメイトであるジェームズ・ジアオ氏と共に、マーケティング自動化ツールの開発に乗り出しました。
彼らは、もともと自分たちのために開発した技術が、他のマーケティングチームにも役立つと考え、マーケティング担当者へのインタビューを通じて市場のニーズを確認しました。結果、約160件のインタビューを行い、ポジティブな反応を得たということです。
このようにして、彼らは会社の方向性を決定し、最初の200万ドル(約31億円)の資金を調達しました。その後、大学を中退し、スタートアップに専念することにしました。
Conversionは、AIを組み込んだマーケティングツールを提供し、リードの整理やパーソナライズされたフォローアップメールの自動化を可能にしています。近年のAIへの関心の高まりとともに、同社の成長も加速しており、年間収益は約10億円に達しているとしています。
現在、同社は既存のマーケティングツールを使用している企業をターゲットにしており、スタートアップ向けではない方針です。合計で3000万ドル(約465億円)の資金を調達しており、創業者たちはそれぞれ独立した生活を送ることができるようになったということです。