AIを活用して医療記録を自動化するスタートアップ企業、Abridgeは、評価額を5兆3,000億円(約5.3億ドル)に倍増させたと発表しました。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、同社はアンドリーセン・ホロウィッツが主導し、コスラ・ベンチャーズが参加するシリーズEラウンドで、約4,650億円(約3億ドル)の資金を調達しました。この資金調達は、2月に行われた評価額2兆7,500億円(約2.75億ドル)での約3,875億円(約2.5億ドル)の資金調達に続くものです。
Abridgeは、設立から7年でAIを活用した医療記録市場でリーダーと見なされています。これは、Epic Systemsという主要な医療記録ソフトウェアとの早期の統合と市場参入が評価されているためです。
The Informationによれば、今年第1四半期にAbridgeは、契約済みの年間継続収益が約1,810億円(約1.17億ドル)に達したということです。この指標には、まだオンボーディングされていない顧客を含むすべての契約が含まれています。
さらに、Abridgeは新たな資金調達とともに、患者の診察から得られる医療記録をAIで医療コードに変換する分野にも進出する方針です。この新たな機能により、AbridgeはCodaMetrixやパートナーであるEpic Systemsの機能と直接競合することになります。
Abridgeは、心臓専門医のシヴ・ラオ氏が設立した企業で、同社のAI記録技術は、アメリカ国内の150以上の大規模な医療システムで使用されているとしています。