アメリカのスタートアップ「スーパー・ティーチャー」は、小学校生向けのAI家庭教師アプリを開発したと発表しました。このアプリは月額15ドル(約2300円)で提供され、年間プランでは月額10ドル(約1500円)となります。家庭教師の費用が高額であることが多い中、より多くの家庭にアクセス可能な価格で提供することを目指しています。
スーパー・ティーチャーは、設立から4年で約2万の家庭が利用しているということです。ニューヨーク、ニュージャージー、ハワイの公立学校でも使用されているとしています。また、2025年にサンフランシスコで開催されるTechCrunch Disruptの「Startup Battlefield Top 20」にも選ばれています。
創業者のティム・ノビコフ氏は、かつてニューヨーク市で数学教師を務めており、ハーレムや名門校であるStuyvesant高校での経験を持っています。ノビコフ氏は、教育において家庭教師が非常に効果的であるとし、その機会をすべての子供たちに提供することが重要だと述べています。
「家庭教師は教育において最も効果的な介入であり、すべての子供がこの機会を得るべきだ」とノビコフ氏は語っています。
スーパー・ティーチャーのアプリは、AI生成の声でアニメーション化された家庭教師が、生徒と対話しながらインタラクティブなレッスンを進めるものです。多くの教育テクノロジーツールとは異なり、このアプリは大規模な言語モデルを使用せず、常に正確な回答を提供する決定論的システムを採用しています。
ノビコフ氏は、AI家庭教師が子供たちの生活に貴重な影響を与えることができると考えていますが、AIが学校の教師を置き換えることはないと強調しています。AI家庭教師は、スマートボードや電卓のように教師が使用するツールであるとしています。
スーパー・ティーチャーは現在、小学校生のみを対象としており、ノビコフ氏自身の子供を助けるため、またこの年齢層をターゲットにした教育テクノロジー企業が少ないためです。将来的には、より若い学年や高学年にも拡大し、全米の学校区と提携することを希望しています。
ノビコフ氏は以前、Googleに買収されたモバイルビデオ編集アプリ「Fly Labs」を創設した経験があります。
スーパー・ティーチャーについてさらに知りたい方は、10月27日から29日までサンフランシスコで開催されるDisruptで、他の多くの企業のプレゼンテーションやゲストスピーカーの講演を聞くことができます。詳細はこちらをご覧ください。