アマゾンウェブサービス(AWS)は、年次技術会議「AWS re:Invent 2025」において、多くの製品ニュースと基調講演を発表したとしています。特に注目されたのは、企業向けAIのカスタマイズ機能の強化で、AIエージェントがユーザーから学び、数日間独立して作業できるようになるということです。
AWSのCEOであるマット・ガーマン氏は、AIエージェントがAIの「真の価値」を引き出すと強調しました。12月2日の基調講演で、「AIアシスタントからAIエージェントへの移行が進んでおり、これによりAI投資からの実質的なビジネス成果が見られるようになった」と述べました。
12月3日の会議では、AIエージェントに関するメッセージがさらに深められ、顧客の事例も紹介されました。AWSのエージェンティックAI担当副社長であるスワミ・シヴァスブラマニアン氏は、「我々は大きな変化の時代に生きている」と述べ、自然言語で目標を説明し、エージェントが計画を生成する時代が到来したとしています。
AWSは、企業顧客向けに独自のモデルを作成するための新しいツールも発表しました。特にAmazon BedrockとAmazon SageMaker AIに新機能を追加し、カスタムLLMの構築を容易にする方針です。SageMakerではサーバーレスモデルのカスタマイズが可能となり、開発者はコンピュートリソースやインフラについて考えることなくモデルを構築できるということです。
また、AWSはAIチップ「Trainium3」とそれを搭載したAIシステム「UltraServer」を発表しました。この新しいチップは、AIトレーニングと推論の両方で最大4倍の性能向上を約束し、エネルギー使用を40%削減するとしています。
AWSはさらに、データベースコストを最大35%削減できる「データベースセービングプラン」を開始しました。顧客が1年間の使用量をコミットすることで、対象となるデータベースサービスの使用量に自動的に割引が適用されるとしています。
新しいAIエージェント「フロンティアエージェント」も発表され、その一つである「Kiro自律エージェント」はコードを書くことができ、チームの作業スタイルを学習して数時間から数日間独立して動作できるよう設計されています。
AWSはまた、AIシステムを自社データセンターで運用できる「AIファクトリー」を発表しました。これは、データ主権のニーズに応えるためのもので、企業や政府がデータを共有せずにAIを利用できるようにする方針です。
