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2025年9月6日
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GEエアロスペース、ベータ・テクノロジーズに300億円投資しハイブリッド電動技術で提携

GEエアロスペースは、ベータ・テクノロジーズと提携し、次世代航空機向けのハイブリッド電動ターボジェネレーターを開発すると発表しました。GEは約300億円を投資する方針です。

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技術系ジャーナリスト
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GEエアロスペースは、電動航空機の開発を進めるベータ・テクノロジーズに対して、約300億円(約465億円)を投資し、次世代の航空機向けハイブリッド電動ターボジェネレーターを共同開発する提携を発表しました。この投資は規制当局の承認を待っているということです。

この新たな提携は、ハイブリッド技術が進化する先進的な空の移動(AAM)分野において、注目を集めています。AAMは、eVTOLや水素技術など次世代の航空コンセプトを包括する用語です。航空機メーカーは、飛行時間の延長や積載能力の向上を目指し、従来のタービンと電力を組み合わせたエンジンハイブリッド技術を採用する動きが進んでいます。

GEエアロスペースは、ジェットエンジンやターボプロップエンジンの分野で知られる大手企業であり、一方のベータは電動航空機プラットフォームで知られるスタートアップです。この両社は、互いに補完的な経験を持ち寄り、GEの既存のインフラと広く使用されているエンジンファミリーの部品を活用し、ベータは高性能電動推進技術の専門知識を提供します。

GEとベータは、このハイブリッドシステムにより、航続距離、積載能力、航空機の性能が向上するとしています。

この提携に加え、ベータはアリア航空機の認証取得を目指しています。アリア航空機には、従来の離着陸型と電動垂直離着陸型(eVTOL)があります。この取引が成立すれば、ベータの総資金調達額は約1,450億円(約2,402億円)に達し、GEはAmazonの気候変動基金やフィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・カンパニーを含む機関投資家の一員となります。

承認されれば、GEはベータの取締役会に取締役を指名する権利を得ることになり、従来のエンジンメーカーがハイブリッド電動技術の台頭を真剣に受け止めていることを示すものです。

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