OpenAIが開発した動画生成アプリ「Sora」が、リリース直後の好調なスタートにもかかわらず、現在は利用の減少が見られると発表しました。市場調査会社Appfiguresによると、同アプリのダウンロード数と消費者支出が減少しているということです。
Soraは、OpenAIの動画生成モデル「Sora 2」を搭載したiOSアプリで、初日には10万回以上インストールされ、アメリカのApp Storeで第1位を獲得しました。その後、ダウンロード数が100万件に達するまでの速度は、ChatGPTを超えるものでした。しかし、リリース後数週間で勢いを失いつつあるということです。
Appfiguresのデータによれば、Soraのダウンロード数は12月に月間32%減少し、1月にはさらに45%減少して120万件に落ち込みました。消費者支出も1月時点で月間32%減少したとしています。
SoraはAIを活用した動画を作成できるアプリで、ユーザー自身や友人を動画の主役としてキャスティングすることが可能です。また、共有された動画は他のユーザーによってリミックスされ、音楽や効果音、対話を加えることができます。
これまでにSoraはiOSとAndroidで合計960万件のダウンロードを記録し、消費者支出は約1億7400万円(140万ドル)に達しています。そのうち、アメリカが約1億7000万円(110万ドル)を占め、日本、カナダ、韓国、タイが続いています。
1月の消費者支出は約5700万円(36万7000ドル)で、12月のピーク時から減少しています。アメリカのApp Storeでは現在、無料アプリの総合ランキングで101位に位置し、Google Playでは181位です。
この減少の要因として、GoogleのGeminiやMeta AIとの競争が挙げられます。さらに、Soraは著作権侵害の問題にも直面しています。当初、ハリウッドのスタジオや代理店に対し、SoraでのIP利用をオプトアウトするよう求めていましたが、これが反発を招きました。その後、オプトインモデルに移行し、アプリ内の制限を強化しました。
先月、OpenAIはディズニーと契約を結び、同社のキャラクターを使った動画生成が可能になりましたが、これがダウンロード数や消費者支出の増加にはつながっていないということです。
Sora 2は当初、AI版TikTokとも呼ばれ、ソーシャルメディアの変革をもたらすと期待されていましたが、商業的なIPの使用が制限される中で、ユーザーの興味が薄れているようです。今後、著作権契約の拡充や新機能の追加によって復活できるかどうかは不透明です。
