SNS大手の「X(旧ツイッター)」は、外部のシステムと連携する「API」を通じてリンクを投稿する際の利用料金を大幅に引き上げたことを明らかにしました。会社側は、スパムやシステムの悪用を防ぐための対策だとしています。
Xの開発者向けアカウントが先週発表したAPIの料金改定によりますと、リンクを含む投稿の料金は、1件あたり0.01ドル(約1.5円)から0.20ドル(約31円)に引き上げられました。また、通常の投稿料金も0.01ドル(約1.5円)から0.15ドル(約23円)に値上げされたということです。
今回の料金引き上げにより、ニュースメディアなどがXでのリンク投稿を控える動きが出ています。IT関連ニュースをまとめるサイト「Techmeme(テックミーム)」は今週、Xでの投稿に元記事のリンクを掲載することを停止しました。代わりに「リンクや詳細はウェブサイトをご覧ください」と案内する方針です。
Techmeme側は、リンクの掲載を取りやめた理由の1つとして料金の引き上げを挙げました。さらに、Xでリンク付きの投稿を行うと、ユーザーの反応や閲覧数が低下するという研究機関の調査結果も指摘しています。
これに対し、Xのプロダクト責任者であるニキータ・ビア氏は、この調査結果を否定しています。閲覧数が低下したアカウントは「見出しとリンクだけを機械的に投稿しており、背景となる説明が不足しているためだ」と説明しました。また、システム上でリンク付き投稿の表示回数を意図的に減らすような仕組みは存在しないとしています。
一方で、Techmemeの創設者であるゲイブ・リベラ氏は、今回の料金改定について「ニュースサイトは毎月数百ドル(数万円)のコストを負担するか、手作業で投稿を行うかの選択を迫られることになる」と懸念を示しました。
Xをめぐっては、リンク付き投稿の扱いについてこれまでも議論が続いてきました。過去には、投稿に表示されるリンクのプレビュー画像から見出しを削除する仕様変更が行われましたが、数週間後に撤回されるなど、方針が揺れ動く場面も見られています。
