Xは、AI技術の進展により人間に似たボットが増加する中、ユーザープロフィールに関する情報を公開する新機能を開発する方針を発表しました。これにより、ユーザーが交流する相手の情報をより理解しやすくすることを目指しています。
Xの製品責任者であるニキータ・ビア氏によると、Xはユーザープロフィールにアカウント作成日、所在地、ユーザーネームの変更回数、サービスの利用方法などの詳細を表示する実験を開始するということです。
この機能により、ユーザーはアカウントが本物か、あるいは誤情報を流すボットや悪意のあるアクターかを判断する材料を得ることができるとしています。
例えば、アカウントのプロフィールがアメリカの州に基づいていると主張していても、アカウント情報が海外にあることを示している場合、そのアカウントの意図を疑うかもしれません。また、Xアプリが国際的なアプリストアからダウンロードされている場合も、正当性に疑問を感じる可能性があります。
ビア氏は、まずXの社員のプロフィールでこの機能をテストし、その後、広範囲に展開する予定だと述べました。また、ユーザーのプライバシーに関する懸念に対しては、情報の表示をオプトアウトできるようにする方針です。ただし、プライバシー設定を変更した場合、その情報がプロフィールに表示される可能性があるとしています。
一部地域での発言が罰則を受ける可能性があることから、Xは必要に応じて地域情報を国情報に変更することも検討しています。
このようなソーシャルメディアアカウントに関する情報を公開する取り組みは新しいものではありません。最近のブルームバーグのスクリーンタイムカンファレンスで、インスタグラムの責任者であるアダム・モッセリ氏も、同様の情報を提供していると述べています。
この機能が一般に公開されれば、信頼性の問題に一定の効果があると考えられますが、詐欺師やスパマーはこのような試みに対して効果的な回避策を持っていることが多いです。
このニュースは、Xが最近行ったボット削除措置に続くもので、同社は170万のボットを削除したと発表しました。
