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2025年8月23日
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Yコンビネーター、アップルの控訴に対しエピックを支持

Yコンビネーターは、エピックゲームズとアップルの反トラスト訴訟でエピックを支持し、アップルの手数料を「革新への課税」と批判しました。

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技術系ジャーナリスト
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スタートアップアクセラレーターであるYコンビネーターは、エピックゲームズとアップルの長期にわたる反トラスト訴訟においてエピックを支持する意見書を提出したと発表しました。

Yコンビネーターは、2021年に地方裁判所がアップルに対して出した差し止め命令が、技術系スタートアップが市場に参入し発展するための画期的な機会を創出したと主張しています。しかし、アップルは競争を抑制する新たなメカニズムを導入し、それが今年4月の執行命令により一部撤回されたということです。

Yコンビネーターによれば、アップルのアプリ外取引に対する27%の手数料と他のリンクアウト防止策は、元の制約と機能的に同一であり、差し止め命令の明示的な条件に違反していたとしています。この手数料はアップルが提供する価値に対する正当な補償ではなく、開発者の収益に対する課税であり、リンクアウトに対する罰則であったと主張しています。もし地方裁判所がアップルの手数料と他の戦術を許可していた場合、アプリ開発スタートアップへの投資が冷え込み、アメリカの新規ビジネスの創出が減少していたということです。

さらに、Yコンビネーターは、アップルのリンクエンタイトルメントプログラムが開発者の採用を妨げるための仕掛けであり、「革新への課税」であると批判しています。

Yコンビネーターはまた、裁判所の執行命令がなければ27%の手数料がアプリベースのスタートアップへの投資を阻害していたと主張しており、アップルの控訴を拒絶することで競争が開かれ、新たなアプリやビジネスカテゴリーが促進されるという方針です。

最後に、Yコンビネーターはアップルの小規模開発者プログラムについても批判しています。このプログラムは年間収益が100万ドル(約1億5500万円)未満の開発者に対して手数料を15%に引き下げるものですが、スタートアップは小規模ビジネスに留まることを目的としておらず、急成長を目指していると指摘しています。

Yコンビネーターは、裁判所の決定とアップルの反ステアリングルールの禁止を支持し、最終的にアップルの控訴を拒絶するよう裁判所を説得したいとしています。

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