AI技術を活用したジャーナリズムの分野で、新たな動きが見られます。AIジャーナリズムのスタートアップ企業であるSymbolic.aiが、ルパート・マードック氏が所有するメディア企業、ニュースコープと契約を結んだと発表しました。
ニュースコープは、マーケットウォッチ、ニューヨーク・ポスト、ウォール・ストリート・ジャーナルなどを主要資産とするメディアコングロマリットです。今回の契約により、同社の金融ニュース部門であるダウ・ジョーンズ・ニュースワイヤーズにおいて、SymbolicのAIプラットフォームを使用する予定です。
Symbolic.aiは、元eBayのCEOであるデビン・ウェニグ氏とArs Technicaの共同創設者であるジョン・ストークス氏によって設立されました。同社のAIプラットフォームは「質の高いジャーナリズムとコンテンツの制作を支援する」としており、特に複雑なリサーチ作業において最大90%の生産性向上を実現したということです。このプラットフォームは、ニュースレターの作成、音声の文字起こし、ファクトチェック、見出しの最適化、SEOアドバイスなど、編集業務の効率化を図る設計となっています。
ニュースコープは、AIをメディア運営に統合する意欲を示しています。2024年には、OpenAIと数年にわたるパートナーシップを結び、自社の素材をAI企業にライセンス供与する契約を締結しました。昨年11月には、他のAI企業にも素材をライセンス供与することを検討していると示唆しました。
