AnchorをSpotifyに売却した共同創業者が、新たなプロジェクトとしてAIを活用した教育アプリ「Oboe」を発表しました。Oboeは、ユーザーが選んだテーマに基づいて軽量で柔軟な学習コースを作成できるということです。
このアプリは、科学、歴史、外国語、ニュース、ポップカルチャー、ライフスタイルの変化準備など、様々な分野のコースを提供します。Oboeは、9種類の異なるコース形式を提供し、ユーザーが好む学習方法を選べるとしています。
共同創業者のニール・ジッカーマン氏は、Spotifyのオーディオブック事業の拡大に携わった経験から、AIを活用した教育プロダクトの開発に着手したと述べています。Oboeは対話型AIチャットボットとは異なり、テキストとビジュアル、音声コース、ゲーム、インタラクティブテストなど多様な形式で学習できるとしています。
Oboeは、移動中でも学べる音声形式を2種類提供し、一つは大学の講義スタイル、もう一つはGoogleのポッドキャスト形式に似た内容です。ジッカーマン氏によれば、「内部アーキテクチャが複雑なマルチエージェント構造であり、ユーザーのニーズに合わせて迅速に高品質なコースを生成する」とのことです。
コースは軽量で楽しく、Oboeのチームは、ユーザーがより深く学びたい場合に役立つ推奨エンジンの開発にも取り組んでいます。これにより、幅広いオーディエンスにアピールできると考えています。
Oboeの利用者は、他のユーザーが作成したコースを無料で利用でき、月に5つまで無料でコースを作成できます。その後は、有料プラン「Oboe Plus」と「Oboe Pro」があり、それぞれ月額約2,300円(15ドル)で30コース、約6,200円(40ドル)で100コースを提供しています。
サービスはまずウェブおよびモバイルウェブで利用可能で、iOSとAndroidのネイティブアプリも開発中です。Oboeのチームは5人のフルタイムメンバーで構成され、ジッカーマン氏がその一員です。共同創業者のマイケル・ミグナーノ氏は、VC企業Lightspeedのパートナーを務めながらOboeの取締役会に参加しています。
このスタートアップは、エニアック・ベンチャーズが主導した400万ドル(約6億2,000万円)のシードラウンドで資金を調達しました。