DoorDashは、ロサンゼルスにおいてServe Roboticsの歩道配達ロボットを使用することを発表しました。両社は、アメリカ全土で自律型ロボットを用いた配達を行うための複数年にわたるパートナーシップを結んだということです。
この提携は、DoorDashが独自に開発した自律型配達ロボット「Dot」を発表した1週間後に行われました。Dotはフェニックス地域で最初に導入され、歩道だけでなく道路や自転車レーンも走行可能で、時速20マイルまでの速度で食料品や小包を運ぶことができるとしています。
Serve Roboticsは、DoorDashが技術パートナーシップを進める中で新たに加わった企業です。DoorDashは、歩道ロボットのスタートアップであるCocoやドローンスタートアップのWingとも提携を進めており、マルチモーダル配達プラットフォームを構築する方針です。
自律型車両の分野では、Uberも同様の取り組みを行っており、Serve Roboticsはそのパートナーの一つとなっています。Serveのロボットは、UberとDoorDashの両方で同時に稼働するということです。
DoorDashは、独自の技術スタックとプラットフォームを運営する戦略を進めており、他社とは異なるアプローチを取っています。UberやLyftは同様の試みを行いましたが、技術スタックとプラットフォームの両方を運営することは難しいとされています。
DoorDashの自律性部門の副社長であるアシュ・リージ氏は、DoorDashは異なる結果をもたらすと考えています。同社はDotを大規模に製造する計画ですが、具体的な詳細は明らかにしていません。DoorDashは2024年に初めて利益を上げ、2025年上半期には前年同期比で20%の配達量増加により記録的な利益を報告しました。
リージ氏は、Dotが他の形態にはない価値を提供すると述べています。特に「最後の10フィート」の配達問題を解決するために重要だとしています。歩道ロボットが都市部で効果的に機能する一方で、Dotは「密集した郊外地域」の配達において3〜5マイルの範囲でギャップを埋めるとしています。
DoorDashは、人間の労働力をより「複雑な」レストランや小売、食料品の配達に充てる方針です。
