Apple初の折りたたみ式スマートフォン「iPhone Duo」のレビューが公開されました。Android陣営が約10年かけて築いた土台の上に登場した初代機は、Android機種が抱える課題を多く引き継ぎつつ、Appleならではの洗練度を備えていると評価されています。
ポイント
- iPhone Duoのレビューが一斉に公開された
- 折り目は視覚的にはほとんど気にならないという評価
- アプリの最適化不足はAndroid機種と同じ課題
- 本体の発熱と重量が指摘されている
- 今週後半に最初の出荷が始まる予定
内側ディスプレイと折り目
内側ディスプレイのナノテクスチャー加工によるマット仕上げは、折り目を視覚的に目立たなくする効果があるようです。9to5Macのレビューでは、折り目自体は存在するものの、意識して探さない限り「ほとんど気づかない」とされています。触ると感じることはあっても、見た目では分かりにくいということです。
アプリ最適化の現状
アプリの対応状況は、Androidの折りたたみ式が初期に直面した問題と同じです。新しい形状に合わせた最適化はまだ不十分で、すぐに解決するものではありません。
ただし、改善のスピードは速いようです。WIREDのレビューによると、「過去1日の間に」Instagram、Threads、Slack、Googleアプリなどが右側のレールにナビゲーションアイコンを配置し、大画面を活かしたレイアウトに変更したということです。
最適化されていないアプリは見た目が粗く、iPadの初期を思わせるとの指摘もあります。一方で、新しい形状を意識したアプリを開発する小規模開発者も現れています。
外側ディスプレイとUI
外側ディスプレイの小ささも課題として挙げられています。The Vergeは「多くのDuo所有者は、カバーディスプレイが小さすぎて常時使うには不向きだと感じるだろう」としています。
また、Appleの新しいサイドバーUIについては、Androidアプリの対応に時間がかかるとの見方があります。
耐久性と発熱
Joanna Sternのレビューでは、通常の使用に加えて3万2000回以上の折りたたみテストが行われ、ヒンジは問題なく耐久性を示しました。Androidメーカーが築いた技術基盤が活かされていると見られます。
一方で、本体が温かくなる問題も指摘されています。Sternは「ハンドウォーマー」と表現し、Appleはこの発熱管理は通常の範囲だと説明したということです。二つに分かれた筐体の冷却は難しく、使用可能な面積が広いほど熱を感じやすいとされています。
重量と今後の展開
多くのレビューが本体の重さに言及しています。Android機種は世代を重ねるごとに軽量化を進めており、Galaxy Z Fold 8はその代表例です。iPhone DuoはPixel Foldほどではないものの、重さが気になり始める境界に近いということです。
これらの初期レビューから、Appleは折りたたみ式を再発明したわけではないものの、Android機種にはなかった洗練度を示していることが分かります。初代機でいくつかの課題はあるものの、良いスタートだと言えそうです。
iPhone Duoは今週後半に最初の出荷が予定されています。
