アメリカの高性能GPUカードを専門とする企業、Nvidiaは、時価総額が4兆ドル(約620兆円)に達したと発表しました。これにより、NvidiaはAppleやMicrosoftを超えて、世界で最も価値のある企業となったということです。
同社は、約1年前にAppleを追い越し、わずか4か月で時価総額が2兆ドル(約310兆円)から3兆ドル(約465兆円)以上に急上昇したとしています。
Nvidiaは、主にゲーミングコンピュータで使用される高性能GPUチップで知られています。これまでの収益は、ゲーマーやグラフィックス専門家からの需要に支えられていました。しかし、GPUは特定の数値計算においてCPUよりも優れているため、暗号通貨のマイニングなどに利用されてきたということです。この特性を活かし、同社は機械学習に必要な計算を効率的に行うためのサーバーを開発する方針を決定しました。
生成AIの需要が急増する中、NvidiaのAIサーバーは大きな需要を集めているとしています。Appleも今年、これらのサーバーに10億ドル(約1550億円)を投資する見込みだということです。
Nvidiaの時価総額がこのまま持続可能なのか、それとも一時的な需要過多によるバブルなのかは、今後の動向を見守る必要があります。執筆時点での株価は約164ドル(約2万5400円)で、時価総額はわずかに4兆ドルを下回りました。