OpenAIは、Appleの開発ツールXcodeでAIモデルを活用するツール「Alex」の開発チームを採用すると発表しました。これにより、OpenAIの「Codex」部門に参加することになります。
「Alex」は、2024年に設立され、Y Combinatorの支援を受けていました。このツールは、Xcode内でAIモデルを統合することを目指していましたが、Appleは今年初めにXcodeをアップデートし、外部ツールを必要とせずにChatGPTなどのAIモデルを利用できるようにしました。
「Alex」の創業者であるダニエル・エドリシアン氏は、Xでの投稿で、彼のチームがOpenAIに参加することを明らかにしました。投稿では、「我々が始めた頃、XcodeにはAIがありませんでしたが、我々はそれでもiOSとMacOSアプリのための最高のコーディングエージェントを構築しました」と述べています。
「Alex」のブログ投稿によれば、既存のユーザーサポートは続けるものの、アプリのダウンロードは10月1日以降できなくなるということです。また、新機能の追加は行わないものの、既存ユーザーが使用する限り製品の維持を行うとしています。
Y Combinatorのリストによれば、「Alex」の開発チームは3人で構成されており、全員がOpenAIに参加するかどうかは不明です。
OpenAIは過去にも、スタートアップのチームを採用する形での「買収」を行っており、最近ではプロダクトテストのスタートアップ「Statsig」を約1700億円(11億ドル)で買収すると発表しました。