PinterestのCEOであるビル・レディ氏は、オープンソースAIモデルが同社のコスト削減に貢献する可能性を強調したと発表しました。
Pinterestは、AI技術を活用して、個別化された推薦機能やテキストと画像を組み合わせた検索体験、広告ターゲティング、製品発見などの機能を提供しています。最近ではAIを活用したPinterestアシスタントを導入しました。
投資家たちは、AIが急速に進化する中で、Pinterestがどのようにエージェント型コマースにおける機会を捉えるのか、そしてそれが収益や成長にどのように影響するのかに関心を寄せています。
同社の第3四半期の収益発表では、予想よりも弱いホリデーショッピングシーズンが予測され、トランプ前大統領の関税が家庭用品カテゴリーに悪影響を与えているとしています。その結果、Pinterestの第4四半期の収益は13億1,000万ドル(約2,030億円)から13億4,000万ドル(約2,080億円)になると予測され、アナリストの平均予測13億4,000万ドルを下回る見通しです。このニュースにより、株価は水曜日に21%以上下落しました。
短期的な収益の懸念にもかかわらず、レディ氏はAIと大規模言語モデル(LLM)の最大限の活用方法について言及しました。同社は自社の専有モデルに加え、市販のモデルとオープンソースの選択肢を定期的にテストしているとしています。初期のテストでは、オープンソースモデルがコストを大幅に削減し、同等の性能を発揮することが確認されたということです。
レディ氏は、さまざまな用途に対してオープンソースモデルを採用する方針を示し、大規模なモデルプロバイダーに比べて「ごく一部のコスト」で実現できるとしています。
さらに、Pinterestは、Amazonとの提携を通じて「ワンクリック購入」を提供しており、AIがユーザーの代わりに「ボタンを押す」ことをユーザーが望むかどうかを見極めるとしています。
現在、Pinterestの最大の差別化要因は、ショッピング体験をユーザーにガイドすることであり、Pinterestアシスタントを通じてさらに改善することを目指しています。このアシスタントは、ユーザーのボードやコラージュ、保存した内容、同様の趣味を持つ人々との比較に基づいて、ユーザーを理解するとしています。
また、AIによってキュレーションされた個別化ボードも展開しており、レディ氏はこれが専門家の人間によるキュレーションとAIを組み合わせたものだと述べています。
