TikTokは、アメリカにおける将来が不透明な中、コア製品チームと信頼・安全チームを一つの組織に統合すると発表しました。これは、TikTokのCEOであるショウ・ジ・チュー氏が従業員に送った内部メモによるもので、TikTokも確認しています。
この新しいチームにより、ビジネスと安全の両方の目標に対して技術能力をより効果的に活用できるようになり、安全技術の次世代開発を加速することができるということです。
この組織変更の一環として、TikTokのオペレーションと信頼・安全部門の責任者であるアダム・プレッサー氏が、アメリカの国家安全保障利益を保護するための別組織であるTikTok USDSのジェネラルマネージャーに就任するとしています。
現在、TikTok USDSのジェネラルマネージャーを務めているアンディ・ボニーロ氏は、新たにシニアアドバイザーとしてプレッサー氏に報告する役割に移行します。
TikTokのオペレーションチームは引き続きプレッサー氏に直接報告し、サンディープ・グローバー氏が新たにグローバル信頼・安全部門の責任者となるということです。
一方、ジェニー・ジ氏はTikTok Liveのリーダーとなります。
この再編は、トランプ大統領が先月、TikTokの停止期限を3度目に延長したことを受けたものです。現在の期限は9月17日です。
アメリカの商務長官であるハワード・ルトニック氏は先週、中国がアプリの売却に関する合意を承認しない限り、TikTokは国内で停止されると述べています。また、売却の一環としてアメリカがアプリのアルゴリズムを管理する必要があるとしています。
このような緊迫した状況の中で、TikTokがUSDSチームを強化しようとしているのは驚くべきことではないということです。
「強力な信頼と安全プログラムをより整合させるために、T&S製品チームはTikTok製品組織の一部となります」とチュー氏は述べています。「新しいプラットフォーム責任チームを設立し、アダム・ワン氏がフィオナ・ジ氏に報告する形で率いる予定です。アダム氏は過去4年間にわたり、TikTok LIVEのグローバル展開を成功裏に指導してきました。」
「この再編により、我々は今後の機会に対してさらに強い立場に立つことができると確信しています」とメモには記されています。