YouTubeは、AIを用いた新たな年齢確認システムを来週から導入すると発表しました。このシステムは、ユーザーが18歳以上かどうかをAIが判断するというものです。これにより、年齢に応じたコンテンツの制限が行われるということです。
これまで、ユーザーは誕生日を入力することで年齢を自己申告していました。しかし、新しいシステムでは、AIがユーザーの年齢を判断するため、ユーザー自身が年齢を申告することはできません。
YouTubeのAIは、視聴履歴やアカウントの作成日などを基にユーザーの年齢を推測します。たとえば、2007年にアカウントを作成した場合、AIはユーザーが18歳以上であると合理的に判断することが期待されます。しかし、最近アカウントを作成した場合や新しいアカウントの場合、この方法は適用されません。
また、視聴したコンテンツに基づいて年齢が判断されるため、親が子供と同じデバイスでコンテンツを視聴した場合などに誤った年齢判断がされる可能性があるという懸念もあります。
YouTubeは、AIによる年齢確認がすでにいくつかの地域で導入されており、高い成功率を示しているとしています。さらに、今回の導入により、より多くのティーンエイジャーに保護を拡大する方針です。
もしAIが18歳未満と判断した場合、パーソナライズド広告が表示されなくなり、デジタルウェルビーイングツールがデフォルトで有効になります。これには、「休憩を取る」メッセージや就寝時間のリマインダーが含まれます。また、コメントや動画のアップロード時にプライバシーに関する警告が表示されるということです。
AIが誤って年齢を判断した場合、ユーザーは政府発行のIDのアップロードやセルフィーの撮影、クレジットカードの情報提供などで年齢を確認することができます。特にクレジットカードの提供は、比較的侵襲性が低い方法とされています。
YouTubeはこの新しいシステムを8月13日から導入する予定です。この日以降、視聴したコンテンツに基づいてAIが年齢を判断します。未成年と判断された場合、限られた方法でのみ年齢を訂正することができるということです。
未成年者への保護は歓迎されるべきですが、AIによる年齢確認が正確に機能すれば、ユーザーは新しいシステムに慣れていくでしょう。しかし、もし機能しなければ、クリエイターからの批判が予想されます。