アメリカの医療施設では、毎日2,800トン以上のプラスチック包装や製品が廃棄されているということです。Ökosixの創業者であるエディ・ユー氏は、この問題に対処するために新しい生分解性ポリマーを開発したと発表しました。
ユー氏は、パンデミック初期に使い捨てマスクを製造する会社を設立しましたが、2021年にその会社を売却した後、Ökosixを立ち上げました。Ökosixは、セルロースや甲殻類由来のキトサン、ワックス、独自の素材を混合した新しい素材を開発しました。この素材は、広く使用されている生分解性プラスチックであるポリ乳酸(PLA)よりも安価で、機能性も同等かそれ以上だとしています。
Ökosixは、顔用マスクから始め、将来的には手術用ガウンやおむつ、生理用ナプキンなどを製造する計画です。「使い捨て製品に対して、安全で非プラスチックの素材を使用したい」とユー氏は述べています。
Ökosixの素材は国際的な認証を受けており、6か月以内に完全に分解されることが証明されているということです。Ökosixは、素材を第三者に販売し、それをさまざまな製品に加工してもらうビジネスモデルを採用しています。「現在、私たちのビジネスモデルはGore-Texのようなものです」とユー氏は説明しています。
このスタートアップは、創業者やエンジェル投資家から230万ドル(約3億5,700万円)を調達しています。Ökosixと他の多くのスタートアップが参加するTechCrunch Disruptは、今月27日から29日までサンフランシスコで開催される予定です。