アップルは、AIブームにより重要なチップ部品であるガラスクロスの供給不足に直面しており、この供給難は少なくとも2027年後半まで続くと発表しました。
ガラスクロスは、iPhoneチップの基板として使用される重要な部品であり、その「寸法安定性、剛性、高速データ伝送能力」が評価されています。ニットボー(日本板硝子)がほぼ独占的に製造している最先端のガラスクロスは、電子機器の基盤となるチップ基板やプリント基板(PCB)に不可欠です。
AIブームにより、NvidiaやGoogle、Amazonなどの企業もAIチップの基板として高性能なガラスクロスを求めており、供給不足が発生しています。この状況に対処するため、アップルやAMD、Nvidiaは日本にスタッフを派遣しましたが、追加の生産能力を確保することはできませんでした。
アップルは日本政府に働きかけるとともに、新たな供給源の開拓にも努めています。具体的には、中国の小規模ガラスファイバーメーカーであるGrace Fabric Technology(GFT)に従業員を派遣し、三菱ガス化学に品質改善の支援を依頼しています。
台湾の伝統的なガラスメーカーである台湾ガラスや中国の泰山ファイバーグラス、Grace Fabric、Kingboard Laminates Groupなど多くの新規参入者が供給不足を解消しようとしていますが、技術的な参入障壁が非常に高いとされています。ガラスファイバーは人間の髪の毛よりも細く、完全に丸く気泡のない状態でなければならず、新規参入者は十分な生産能力と品質の一貫性を達成するのに苦労しています。
また、Qualcommもこの状況を緩和するために取り組んでいますが、短期的な解決策は見つかっていないということです。
