アップルは先週、有機ELディスプレイ「PROLED XDR Display」を搭載した新型MacBook Proを発表しました。タンデムOLED画面、大幅な軽量化、待望のタッチ対応が特徴で、アップルのロゴも再び光ります。
ポイント
- 14インチモデルは3.0ポンド(約1.36kg)、16インチは4.0ポンド(約1.81kg)に軽量化
- 有機ELパネルにより、HDRピーク輝度2000ニット、反射率1%を実現
- タッチ入力は補助的な位置づけで、macOSは従来の操作感を維持
- チップはM5 ProとM5 Maxを搭載し、性能は既存モデルとほぼ同等
- 価格は14インチが2899ドル(約44万9000円)、16インチが3399ドル(約52万7000円)から
デザインと軽量化
2016年のモデルは薄さと軽さを優先し、バタフライキーボードや放熱問題で批判を浴びました。2021年にアップルは方針を転換し、ポートを復活させ、Touch Barを物理キーに戻し、Apple Siliconで性能を大幅に向上させました。
その代償として本体は大型化し、14インチは3.5ポンド、16インチは4.7ポンドになっていました。今回の新型では、14インチが3.0ポンド、16インチが4.0ポンドに軽量化されています。
厚さも14インチが0.59インチ、16インチが0.63インチとわずかに薄くなりました。軽量化の最大の要因は、mini-LEDから有機ELへの切り替えです。有機ELはバックライトが不要なため、表示ユニットを薄く軽くできます。
画面のベゼルも細くなり、四隅が丸みを帯びたデザインになりました。アップルのロゴは、画面の明るさに連動して光る仕組みです。
PROLED XDRディスプレイの性能
有機ELパネルにより、色の飽和度、コントラスト、黒の深さが大幅に向上しました。mini-LEDで見られた、明るい物体の周囲に光の輪ができる「ブルーミング」現象も解消されています。
輝度はHDRピーク時で2000ニット、通常のSDR表示でも最大1000ニットに達します。反射率は1%に抑えられ、屋外でも見やすくなっています。
焼き付き対策として、新しい表示エンジンが画素の使用状況や温度を監視し、リアルタイムで補正するということです。
タッチ操作の実際
macOSはタッチ入力に合わせ、コンテキストメニューの間隔を広げたり、ウィンドウ操作ボタンを拡大したりする調整を行っています。ピンチでのズームや4本指でのスワイプなど、一般的なタッチジェスチャーにも対応します。
ただし、タッチはあくまで補助的な入力手段です。トラックパッドの操作性が高いため、日常操作ではタッチの出番は限定的です。筆者は「あれば便利」な機能と評価しています。
性能とバッテリー
チップはM5 ProとM5 Maxで、性能は今年前半に登場したモデルとほぼ同じです。レビュー機は16インチのM5 Pro(18コアCPU、20コアGPU、48GBメモリ)で、GeekBenchの結果も既存モデルと同等でした。
バッテリー駆動時間は従来モデルから変わらず、最大17時間のワイヤレスWeb閲覧が可能とされています。スピーカーは6基搭載で、低音が50%深くなったとアップルは説明しています。
価格と今後の見通し
新型モデルは、アップルが販売を続けるmini-LED搭載のM5 Pro/M5 Maxモデルより400ドル(約6万2000円)高い価格設定です。14インチが2899ドル(約44万9000円)、16インチが3399ドル(約52万7000円)からとなります。
アップルはM6世代の上位チップを飛ばし、2026年後半にM7世代を投入する可能性があると報じられています。今M5搭載モデルを購入すると、1年足らずで2世代前のチップになる可能性があります。
