IT専門家は、Appleのスマートフォン「iPhone」に搭載されている動画撮影機能「シネマティックモード」について、最新機種の処理能力の向上が機能改善に十分に反映されていないとする実験結果を発表しました。
シネマティックモードは、被写体に焦点を合わせながら背景をぼかすことができる機能として、iPhone 13シリーズから導入されました。しかし、専門家からは、最新機種に至るまでの処理能力の大幅な向上が、この機能のアップデートに生かされていないという見方が示されています。将来の映像制作者を支援するためにも、Appleは機能の改善を優先すべきだということです。
この機能の現状を確認するため、最新の「iPhone 16 Pro Max」を使用した撮影実験が行われました。実験は、手前に座っている人物を配置し、背景の柵までおよそ7.6メートル、対岸の建物までおよそ300メートル離れた環境で実施されました。
実験の結果、全体的な映像の質は良好だったものの、人物の脚と背景の柵の間に不自然な輪郭のぼやけが生じたということです。また、人物が頭や腕を動かした際に、背景の建物や川に誤ってピントが合う現象も確認されたとしています。
この結果について、一般的な視聴者は気付かない水準だとする意見がある一方で、映像制作を志すユーザーにとっては課題として認識される可能性が指摘されています。シネマティックモードは、まさにこうしたアマチュアの映像制作者を対象とした機能であるため、改善の余地が大きいということです。
Appleは現在、最新の半導体チップやニューラル処理能力の向上に注力する方針を示しています。専門家は、こうした最新技術を最大限に活用することで、シネマティックモードの性能は劇的に向上する可能性があるとしており、より複雑な環境にも対応できるよう、今後の開発方針が注目されるということです。
