アメリカのIT大手アップルは、ティム・クックCEO(最高経営責任者)が今年9月1日付けで退任し、後任にハードウェア部門の責任者であるジョン・ターナス氏が就任すると発表しました。
発表によりますと、クック氏は退任後、会長職に就くということです。この発表を受けて、アメリカの経済メディア、ブルームバーグは、両氏が経営トップの交代に向けて従業員宛ての社内メモを公開したと報じています。
クック氏は従業員に対し、15年前に創業者のスティーブ・ジョブズ氏からCEOを引き継いだ当時を振り返り、アップルが掲げる革新や卓越性といった価値観の重要性を強調しました。その上で、「現在のアップルは素晴らしい事業計画を持っており、未来に対してこれまで以上に楽観的だ。だからこそ、今が新しい役割に移行する適切な時期だと判断した」としています。
また、後任となるターナス氏について、「アップルへの情熱と愛情にあふれ、優れた先見性と誠実さを持つ人物だ。これからの50年もアップルの価値観を維持しながら、未来の革新へと導く適切なリーダーだ」と評価しています。クック氏は今年の夏までCEOを務め、移行に向けてターナス氏と緊密に連携していく方針です。会長就任後は、これまでの経験を生かして会社を支援していくとしています。
一方、新たにCEOに就任するターナス氏も社内メモを公開しました。これまでハードウェア開発チームを率いてきたことへの感謝を述べた上で、「新しい役割でも皆さんと緊密に協力していくことを楽しみにしている。言うまでもなく、今後も現場の業務に深く関わっていく考えだ」としています。
アップルは現地時間の明日午前9時から、本社内の「スティーブ・ジョブズ・シアター」で従業員向けの集会を開き、今回のトップ交代について直接説明する方針です。
