アメリカのIT大手アップルがCEO=最高経営責任者の交代を発表したことを受けて開かれた従業員向けの集会で、退任するティム・クックCEOが過去の失敗や成果について振り返ったと、アメリカのメディアが報じました。
アップルは、クックCEOが9月1日付けで退任し、後任にジョン・ターナス氏が就任すると発表しました。この発表の翌日、本社内の施設で従業員向けの集会が開かれ、両氏が今後の体制移行について説明したということです。
アメリカの経済メディア、ブルームバーグの報道によりますと、集会の中でクック氏は自身の健康状態は良好であると説明しました。そのうえで、新たな役職に長期にわたってとどまる意向を示したということです。また、新CEOに就任するターナス氏は「アップルは再び世界を変えようとしている」と述べ、今後の事業展開への意欲を示したとしています。
さらに、クック氏は自身の在任中の成果と失敗について振り返りました。最も大きな失敗の1つとして、提供開始当初に不具合が相次いだ地図アプリを挙げ、「当時は製品の準備が整っていなかった」と述べました。自身の失敗は数多くあるものの、大規模な製品の自主回収などは回避してきたと説明し、地図アプリでの失敗は「結果として貴重な経験になった」と強調したということです。
一方、最も誇りに思う成果の1つとして、腕時計型端末「アップルウォッチ」によって命を救われたという利用者から初めてメールを受け取った時のことを挙げました。現在では同様のメッセージを日常的に受け取っているものの、当時は「特に強く心を打たれた」と語ったとしています。
クック氏は、過去の失敗から学ぶことの重要性を強調し、次期経営陣へと円滑に事業を引き継ぐ方針です。
