アップルがグーグルと提携し、AI機能の基盤としてジェミニを採用することを発表しました。この提携により、新しいシリを含むAI機能が強化されるということです。
アップルは、ジェミニを基にした機能を「アップル製品とプライベートクラウドコンピュートで実行する」としており、グーグルがユーザーデータにアクセスできない設計になっているとしています。
「The Information」が報じたところによると、アップルはジェミニモデルを独自に調整できるということです。アップルは、必要に応じてグーグルにジェミニモデルの調整を依頼することができるものの、基本的にはアップル自身で微調整を行い、アップルの意図する応答を可能にする方針です。
また、アップルのジェミニベースのシステムのプロトタイプでは、AIの回答にグーグルやジェミニのブランド表示は含まれていないということです。最終的な形態は変更される可能性があるものの、シリがグーグルサービスやAndroidデバイスのジェミニ機能で満たされることはないと見られています。
ジェミニを基にしたシリは、世界知識に関する回答の性能向上が期待されており、質問に対してリンクを列挙するのではなく、具体的な回答を提供することを目指しています。
さらに、ジェミニベースのシリは感情的なサポートを提供する能力も向上する見込みです。例えば、ユーザーが孤独感や落胆を感じていると声をかけた場合、より詳細な会話型の応答が期待されます。
アップルのソフトウェア責任者であるクレイグ・フェデリギ氏は、シリの再構築における課題について説明しました。従来のコマンド処理と大規模言語モデルを統合する試みが品質を損なうと判断し、現在は異なるアプローチを取っているということです。
ジェミニを基にしたシリは、ユーザーの質問が明確でない場合でも対応できるようにする方針です。例えば、特定の連絡先にメッセージを送信する際に、ユーザーが連絡先名を明記していない場合でも、シリがメッセージを検索して適切な連絡先を特定することが可能になるということです。
アップルは、このような機能を段階的に導入する予定で、いくつかの機能は春に開始される予定です。また、シリが過去の会話を記憶する能力や、カレンダー情報を基にした交通状況の予測機能などは、6月の年次開発者会議で発表される見込みです。