アップルは、ドラマ「セヴァランス」のIPと全権利を取得したと発表しました。報道によれば、アップルはこの権利を取得するために約109億円(約70百万ドル)を支払ったということです。
これまで「セヴァランス」はFifth Seasonが制作し、アップルが配信を担当していましたが、今後はアップルスタジオが制作を行い、Fifth Seasonはエグゼクティブプロデューサーとして残る方針です。
この取引の背景には、シーズン2の制作費が増加し、Fifth Seasonが税額控除の支払い遅延に直面していたことがあるということです。ニューヨークで撮影されている「セヴァランス」は税額控除を受けていますが、支払いの遅れが問題となっていました。
Fifth SeasonはアップルTVに対し、前払いと支払いの支援を求め、カナダへの移転を検討していたとされています。アップルTVの経営陣は、番組の所有権を持つことで、財政的負担をより良く管理できると判断したということです。
さらに、ベン・スティラーとダン・エリクソンは「セヴァランス」の世界を広げることに前向きであり、前日譚やスピンオフ、海外版の可能性もあるとしています。これは、シーズン間の長い休止期間中にファンの関心を維持し、番組の収益性を高めることに寄与するということです。
アップルは番組の完全な管理を行うことで、成長とコストのバランスを取り、タレントへの報酬やバックエンド契約を再調整する機会を得ることになります。
アップルTVは2024年に新たな報酬モデルを導入し、番組の視聴者数やコストに基づくボーナスを提供する方針です。このモデルは、より多くのリスクと報酬を伴う旧来の放送シンジケーションモデルに似ているということです。
なお、シーズン3の脚本はほぼ完成していますが、開発プロセスが当初の予定よりも長引いているため、撮影開始は数週間遅れる可能性があるとしています。
アップルTVは月額2,015円(12.99ドル)で利用可能で、「F1 The Movie」や「Pluribus」、「セヴァランス」、「The Studio」、「The Morning Show」、「Shrinking」、「Silo」などの人気番組を提供しています。
