アップルは、14インチと16インチのMacBook Proを発表しました。このモデルには、同社として初めてタッチスクリーンを搭載します。アップルのジョン・ターナスCEO(最高経営責任者)ら幹部がWIREDのインタビューに応じ、長年の方針を転換した理由を説明しました。
ポイント
- アップルがタッチスクリーン搭載のMacBook Proを発表
- ターナスCEOは「誰が想像した?」とコメント
- タッチは補助的な入力手段と位置づけ
- OLEDディスプレイや独自チップなど技術の進化が背景
- タッチ操作に慣れた若いクリエイター層の存在も要因
方針転換の背景
長年、ネット上ではタッチスクリーンMacのうわさに対し、スティーブ・ジョブズ氏やフィル・シラー氏らアップル幹部の過去の発言を引用して否定する声がありました。タッチスクリーンはMacにふさわしくないという立場でした。
ターナス氏はインタビューで、トラックパッドやキーボードによる間接入力がMac体験の中心であることは変わらないとしつつ、「タッチがあった方が快適で便利な時もある」と述べました。タッチはあくまで追加機能であり、MacBook Proの設計に妥協を強いるものではないと強調しています。
技術的な課題の克服
アップルがタッチを実現するために、複数のハードウェアとソフトウェアの構成要素を作り直しました。ターナス氏は「タッチを加えても製品が劣化しない地点に達する必要があった。重くも厚くもならない。それがOLEDスクリーンとともに実現した」と説明しています。
ハードウェア担当のジョニー・スルージ氏は、過去10年の技術進歩が同社の基準を満たすことを可能にしたと主張しました。独自シリコン、ディスプレイが熱く感じないようにする再設計された熱システム、画面のぐらつきを抑える改良ヒンジなどが含まれます。
スルージ氏は「10年は非常に長い時間だ。ディスプレイ技術や独自シリコンなど多くのことが変わった」と語りました。チップ、ディスプレイ技術、ソフトウェアアーキテクチャの融合が「我々の基準を満たした」といいます。
ユーザー層の変化
マーケティング担当のグレッグ・ジョズウィアク氏は、タッチ操作を前提とする新世代のユーザーの存在が決定の一因になったと指摘しました。「ほとんどのプロはiPadを所有し、ほぼ全員がiPhoneを持っている。彼らにとってタッチは自然なことだ。MacBook Proを使う若いクリエイターや若者の世代はタッチを期待している」と述べています。
同氏はさらに、エンジニアや科学者、ソフトウェア開発者、メディアクリエイターなどのプロフェッショナルユーザーからも、Macへのタッチ搭載を求める声があったと付け加えました。
インタビューでは、macOSをタッチ操作に適応させた方法や、Dynamic Island向けの新しいジェスチャー、タッチが他のMacに広がる可能性についても触れられています。
