アメリカのIT大手アップルは、新たにジョン・ターナス氏が最高経営責任者(CEO)に就任し、新体制が本格的に始動したと発表しました。アメリカの経済メディア「ブルームバーグ」の報道などによりますと、これに伴う経営陣の再編や、今後の企業戦略に関する新たな方針が明らかになったということです。
2025年1月まで最高財務責任者(CFO)を務めていたルカ・マエストリ氏が、現在担当している「コーポレートサービス」の責任者を退任したということです。マエストリ氏はこれまで、情報システムやセキュリティ、不動産開発などを統括していましたが、数週間前にこの役職を離れたとされています。
現在、同氏は社内研修プログラム「アップル・ユニバーシティ」で幹部候補生向けの講師のみを担当しています。マエストリ氏が担っていた業務は、後任のCFOであるケバン・パレク氏に引き継がれたとしています。
また、アップルが更新した役員紹介のウェブページからは、企業合併・買収(M&A)部門の責任者であるエイドリアン・ペリカ氏の名前が削除されたことが確認されています。ペリカ氏の今後の処遇は明らかになっていませんが、同氏が統括していた業務は、サービス部門と財務部門に分割される可能性が高いと報じられています。
専門家の間では、この人事異動がアップルのM&A戦略の転換を示すものだという見方が出ています。ターナス新CEOのもとで、アップルが今後、より大規模な企業買収に積極的に乗り出す方針ではないかと指摘されています。
さらに、退任する役員の処遇についても、前任のティム・クック氏の手法から方針を転換する見通しです。クック前CEOは、退任する役員を小規模な役職で社内に留める手法をとっていましたが、関係者によりますと、ターナス新CEOはこの手法を継続しない可能性が高いということです。
