アップルのティム・クックCEOは、メモリ価格の上昇に対する同社の対応について、木曜日の決算発表の際に繰り返し質問されたものの、明確なコメントを避けたと発表しました。
メモリ価格の上昇に対し、コストを吸収するか、顧客に転嫁するかの決定は容易ではないということです。クック氏が価格引き上げの可能性を否定しなかった理由が、数字からも明らかになっています。
複数のアナリストが、メモリチップの大幅なコスト増加に対するアップルの対応を質問し、その中の一人が価格引き上げの可能性についてクック氏に問いかけました。
あるアナリストは、「メモリ価格の上昇に対して、アップルはこれまで為替変動を除いて価格を調整してきませんでしたが、今回のような前例のないメモリ価格の動きに対して、価格調整を検討する可能性はありますか?」と質問しました。
クック氏は、「その点については推測したくない」と述べました。
アップルは通常、高い利益率を守るために市場での優位性を生かし、部品の価格を競争力のある水準に抑えることができます。しかし、AIの需要が急増しているため、RAMやフラッシュストレージチップの需要が高まり、アップルも価格上昇を避けられない状況です。
ウォール・ストリート・ジャーナルが引用したアナリストによれば、これらのコスト増加は劇的であるとしています。「アップルは確実に圧迫されています」と、調査会社セミアナリシスのシュラヴァン・クンドッジャラ氏は述べています。
調査会社テックインサイツのアナリスト、マイク・ハワード氏によれば、「メモリ価格の上昇率は前例がない」とのことです。今年末までに、DRAMの価格は2023年の水準から4倍に、NANDは3倍以上になると予測されています。
ハワード氏は、今秋発売予定のiPhone 18のベースモデルに搭載される2種類のメモリのコストが、iPhone 17のベースモデルと比べて57ドル(約8800円)増加すると見積もっています。
iPhone 17の価格が799ドル(約12万4000円)から始まることを考えると、これは製造コストの非常に大きな割合を占めるということです。
アップルがiPhone 18シリーズで利益率を犠牲にするか、価格引き上げを期待すべきかについては、今後の動向が注目されます。
