アメリカの調査会社IDCは、2026年第1四半期(1月から3月)の世界のパソコン出荷台数に関する報告書をまとめ、アップルの「Mac」の出荷台数が前年の同じ時期と比べて9.1%増加したと発表しました。
報告書によりますと、アップルの出荷台数は620万台となり、市場シェアは前年の8.9%から9.5%に拡大しました。出荷台数の世界シェアでは、1位が中国のレノボ(1650万台)、2位がアメリカのHP(1210万台)、3位がアメリカのデル(1030万台)となっており、アップルは4位、台湾のASUSが5位に続いています。ASUSは前年同期比で17.1%の増加となり、上位5社の中で最も高い成長率を記録したということです。
IDCは、市場全体としてはプラス成長を維持したものの、部品不足や経済状況の悪化がパソコン市場に影響を与え始めていると指摘しています。各地域で成長の勢いが急激に鈍化しており、パソコン本体の価格上昇が続くことから、年内の出荷台数はさらに減少する見通しだとしています。
また、部品不足に関連して、各メーカーのサプライチェーンの強さや、メモリなどの主要部品を確保する能力が試されているとしています。部品を安定して調達し、あらゆる価格帯の需要に応えることができるメーカーが有利になるということです。
アップルにおいても、メモリの容量を増やしたモデルやカスタマイズした製品を中心に、供給の遅れが見られます。一部のデスクトップ型パソコン「Mac Studio」では、注文から納品まで最大で5か月待ちとなっているモデルもあるということです。
アップルは前回の決算発表で、部品不足の影響について一定の自信を示しつつも、3月までの四半期においては利益率への影響がより顕著になるという見通しを示していました。同社は4月30日に決算発表を予定しており、部品不足への対応策や今後の事業方針に注目が集まっています。
