アメリカのIT大手アップルで、Apple Watchやワイヤレスイヤホンなどのウェアラブル端末、およびヘルスケア部門の製品マーケティング責任者を務めるスタン・イング副社長が退任することが明らかになりました。本人がビジネス特化型SNSのリンクトインへの投稿を通じて発表したということです。
イング氏は1995年にシステムエンジニアとして入社し、31年間にわたり同社に貢献してきました。これまでにパソコンの「Mac」や携帯型音楽プレーヤーの「iPod」、さらに「iPhone」などの主力製品のマーケティングを主導し、2021年からはスマートホーム関連の事業も統括していました。
イング氏は退任にあたり、本社であるアップルパークでの日の出の画像とともに、最後の出社日の様子を投稿し、長年の勤務を振り返ったということです。
アップルでは近年、経営幹部の退任が相次いでいます。これまでにジェフ・ウィリアムズ前COO(最高執行責任者)や、デザイン部門の責任者であるアラン・ダイ氏、環境・政策担当のリサ・ジャクソン氏などが会社を去ったほか、今週にはAI(人工知能)部門の責任者であるジョン・ジャナンドレア氏の退任も明らかになったばかりです。
こうした動きは、アップルが注力するヘルスケア事業の組織再編を浮き彫りにしています。同事業はウィリアムズ前COOの退任に伴う大規模な人事異動の一環として、エディ・キュー上級副社長の管轄下に移行しました。また、過去10年間にわたりフィットネス事業を牽引してきた「Fitness+」部門の責任者、ジェイ・ブラニック氏も近く退任する予定だということです。
アメリカの経済メディア、ブルームバーグによりますと、イング氏の業務の一部は、AirPodsやスマートホーム製品のマーケティングを担当するエリック・トレスキ氏が引き継ぐ方針です。ただ、その他の業務の引き継ぎについては現時点で明らかになっていないということです。
