アメリカのIT大手アップルが提供する、個人のメールアドレスを隠すプライバシー保護機能に不具合があり、実際のメールアドレスが第三者に漏えいするおそれがあることが、専門家の指摘により明らかになりました。
アメリカのIT系メディア「404 Media」の報道によりますと、アップルの機能「メールを非公開」に脆弱性が存在することが確認されたということです。この機能は、オンライン上の匿名性を保つために使い捨てのメールアドレスを生成し、ユーザーの実際のメールアドレスを隠すものです。
不具合を発見したデータ削除サービス会社の共同創設者であるタイラー・マーフィー氏は、1年以上前にアップルに対してこの問題を報告したとしています。しかし、現在に至るまで修正されていない理由は明らかになっていないということです。
マーフィー氏によりますと、ボランティアの協力を得て行った限られたテストにおいて、対象となったすべての「メールを非公開」のアドレスで不具合を悪用することができたということです。悪用を防ぐため、脆弱性の詳細な仕組みについては公開されていません。
マーフィー氏は、「インターネット上の人物検索サイトなどを通じて、メールアドレスと他の個人情報が容易に結びつけられるおそれがあり、安全のためにこの機能に依存しているユーザーは危険にさらされる可能性がある」と警鐘を鳴らしています。
アップルはこれまで、ユーザーのプライバシー保護を企業の重要なブランド戦略として掲げてきました。一方で、過去にもiPhoneのデータ収集設定やWi-Fi接続時の匿名化機能において、意図した通りに機能していなかったとする指摘が相次いでいました。
今回の問題について、アメリカのメディアはアップルに詳細を問い合わせていますが、現時点で回答は得られていないということです。アップルには、プライバシー保護の約束を果たすため、早急な対応が求められています。
