アップル(Apple)の元小売部門担当シニアバイスプレジデントであるロン・ジョンソン氏は、同社の小売戦略の軌跡をまとめた新著「Shop Different: How Retail Revealed Apple's Genius(ショップ・ディファレント:小売はいかにしてアップルの天才性を明らかにしたか)」を出版したと発表しました。
この書籍は、ザンダー・ネザカット氏との共著として執筆されました。従来のビジネス書とは異なり、現代において最も成功した小売事業の一つについて、内部関係者の視点から記録したものだということです。ジョンソン氏がスティーブ・ジョブズ氏と共に、アップルの小売戦略をどのように構築していったかが詳細に描かれています。
ジョンソン氏がアップルストアの立ち上げのためにジョブズ氏に採用された2000年当時、インターネットの普及により実店舗は衰退するというのが一般的な見方でした。しかし、ジョンソン氏が同社を退社する2011年までに、同氏のチームは世界で最も高く評価され、大きな利益を生み出す小売店舗を作り上げました。当時でさえ、懐疑的な専門家たちは実店舗の消滅を予測していたとしています。
本書では、ジョンソン氏がジョブズ氏の信頼をどのように獲得したかが明かされています。単に商品を「売る」のではなく、顧客に「奉仕する」ことで成功を収めるという店舗のビジョンを策定したということです。また、店舗におけるサービスの哲学の根底には「愛」のような無形のものがあるべきだとジョブズ氏を説得した過程も記されています。
さらに、アップルが世界で最も価値のある企業へと成長した軌跡について新たな視点を提供しています。今後の小売業においては、顧客とのつながりやサービス、体験が成功の鍵になるという将来の展望も示しているということです。
ジョンソン氏は先週、アメリカのテクノロジー系メディアのポッドキャスト番組にも出演し、アップルストアの起源や新著について語りました。この書籍は現在、Amazonなどのオンライン書店で購入可能となっています。
