アメリカのIT大手アップルは、動画編集ソフト向けの拡張機能を手がける企業「MotionVFX」を買収したと発表しました。専門家の間では、今回の買収はサブスクリプション型のサービスを強化するアップルの新たな事業戦略を示すものだという見方が出ています。
買収された「MotionVFX」は、アップルのプロ向け動画編集ソフト「Final Cut Pro」のプラグインを開発する企業です。アップルは最近、クリエイター向けの新たなサービス「Apple Creator Studio」の提供を開始しています。今後は買収した企業のテンプレートや映像効果の技術を、このサービスの特典として統合していく方針だとみられています。
一方で、IT業界の専門家からは、アップルのソフトウェア開発に対する姿勢の変化を指摘する声が上がっています。近年、一部のソフトウェアで不具合が報告されているほか、人工知能の分野でも「Apple Intelligence」の展開が業界のトレンドに後れをとっているとされています。アップルは現在、収益化の道筋が明確な技術に対して優先的に投資を行う傾向があるということです。
今回のプロ向けソフトウェアへの投資再開は、サブスクリプションを通じた安定的な収益確保が背景にあるとみられています。このため、メッセージアプリなどの既存のサービスについても、将来的に収益化の仕組みが導入されることで、品質の改善が進む可能性があると指摘されています。
さらに、今後の事業展開として、高度なAI機能の利用が有料化される可能性も浮上しています。アップルが提供する一部の新しいアプリでは、すでに有料のクラウドサービス「iCloud+」の登録が必須となっています。このため、今後本格化する「Apple Intelligence」の高度なデータ処理機能についても、定額制サービスへの加入が条件となる可能性があるということです。
