アメリカのIT大手アップルは、外部決済に関する独自のルールに違反したとして、人気カロリー計算アプリをアプリ配信サービス「App Store」から一時的に削除する措置をとったことが明らかになりました。アップルは現在もアプリ内の決済ルールを厳格に監視しているということです。
一時削除されたのは、健康管理アプリ大手の「MyFitnessPal」が運営するカロリー計算アプリ「Cal AI」です。開発側が問題を修正したため、現在はストアに復帰しています。このアプリは高校生2人が開発し、年間収益が5,000万ドル(約77億5,000万円)規模に成長したのち、今年3月に買収されたということです。
アップルは、ゲーム大手「エピックゲームズ」との訴訟を受けた裁判所の命令により、アメリカ国内の開発者に対して外部決済システムへのリンクを許可しています。しかし、一部の例外を除き、原則としてアップル独自のアプリ内課金もあわせて提供することを義務づけています。
アップルによりますと、今回の削除は複数のルール違反が原因だということです。具体的には、外部の決済サービスを組み込んでアップルのアプリ内課金を排除したほか、実際の請求額よりも安く見えるように週単位の料金を強調するなど、消費者の誤解を招く不適切な画面設計が行われていたとしています。
さらに、一度課金を断ったユーザーに別の課金画面を提示するなど、不適切な誘導を行ったと指摘しています。アプリのレビューには、決済方法をめぐって「詐欺だ」とする批判的な意見が多数寄せられていたということです。
今回の措置は、アップルがルールの緩和後も、開発者による外部決済の運用を厳格に監視していく方針を示したものとみられます。
