市場関係者は、アメリカのIT大手アップルの株価が取引開始直後に1株あたり345.34ドル(約5万3500円)をつけ、ことし7月に記録した過去最高値を更新したと発表しました。ジョン・ターナス新CEO(最高経営責任者)の就任から3週間が経過し、市場が新たな経営体制を好感しているということです。
前任のティム・クック氏からターナス氏へのトップ交代が示唆された当初、アップルの時価総額は最高値圏にありました。しかし、その後の四半期決算の内容を受けて投資家の警戒感が広がり、株価は約10%下落していました。
その後、株価は徐々に回復傾向を示しました。クック氏が正式に退任した日の終値は316.85ドル(約4万9100円)となり、時価総額は約4兆6800億ドル(約725兆円)を記録したということです。
ターナス氏の就任直後、新製品発表イベント「サプライズ・アンド・シャイン」を控えた時期には、株価が最大で3%ほど下落する場面もありました。例年、9月の新製品発表イベントの前後では、株価が下落する傾向にあります。しかし、ことしのイベントに対するアメリカの金融市場や消費者の反応は、非常に肯定的なものだったということです。
こうした背景から、本日の取引開始後、アップルの株価は約1%上昇して345.34ドル(約5万3500円)に達しました。これにより、以前の最高値であった344.57ドル(約5万3400円)を上回りました。なお、現在の株価は341.80ドル(約5万3000円)で推移しているということです。
今回の株価上昇を、ターナス新CEOの手腕のみによるものと判断するのは時期尚早だとする見方もあります。しかし、同氏の就任以降、3週間にわたって株価が堅調に推移していることから、投資家が新たな経営陣や今後の事業戦略に対して強い期待を寄せているとしています。
