JPモルガンは、iPhone17の需要低下とAI戦略の遅れを理由に、アップルの株価目標を引き下げたと発表しました。アナリストのサミク・チャタジー氏は、iPhone17の販売予測が弱まる中で、アップルの中期的な収益と利益に対する期待を下方修正したということです。
チャタジー氏は、12か月の株価目標を240ドル(約3万7200円)から230ドル(約3万5650円)に引き下げましたが、株の格付けは「オーバーウェイト」のままとしています。これは、長期的にはアップルの事業計画に対して引き続き楽観的であることを示しています。
チャタジー氏は、iPhone17シリーズの需要予測が弱まる一方で、折りたたみ式スマートフォンの発売やAI機能の進展が期待されるiPhone18シリーズでは、より強い需要が見込まれるとしています。
また、消費者のアップグレード意欲が今秋にわずかに後退することも指摘されています。これは、今年初めに予想された関税引き上げによる需要の前倒しが原因とされています。
さらに、短期的には中国での補助金などにより業績は維持されるとしていますが、JPモルガンは2026年度の成長が鈍化し、2027年にはアップルのAI投資が収益に寄与することで強い上昇が見込まれるとしています。
アップルの株価は本日201ドル(約3万1155円)で取引を終え、0.28%の下落となりました。