アメリカのIT大手アップルが、声を出さずに口の動きなどで言葉を認識する技術を持つ企業を買収し、今後発売される見通しのワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」の次期モデルに、この新たな技術を搭載する可能性があることがわかりました。
アップルは今年、顔の微細な動きやパターンを分析して発話内容を読み取る技術に特化した新興企業「Q.ai」を、20億ドル(約3100億円)以上で買収したということです。これは同社にとって過去2番目の規模の買収となります。
関係者の間では、アップルが赤外線カメラを搭載した次期モデル「AirPods Pro 3」を開発しているとみられています。これまで赤外線カメラの搭載目的は明確ではありませんでしたが、買収した企業の技術と組み合わせることで、利用者が声を出さずに機器を操作できる「サイレントスピーチ」機能の実現に向けたものだという見方が出ています。
現在のAirPodsには、加速度センサーや肌を検知するセンサーなどがすでに搭載されています。これらに赤外線カメラが加わることで、スマートフォンやパソコンなどの端末に対して、周囲に声を聞かれることなく音声アシスタントなどを操作できるようになるとしています。
この技術は、画面を持たないスマートグラスなどのウェアラブル端末にも適しているとされています。アップルは、利用者が文字を入力したり声を出したりすることなく、直感的に機器を操作できる新たな環境の構築を目指す方針です。
赤外線カメラを搭載した新しいAirPods Proは、早ければ今年末までに発表される可能性があるということです。
