アメリカのIT大手アマゾンは、対話型AIアシスタントの最新版「アレクサプラス(Alexa+)」について、インド市場向けにヒンディー語に対応したサービスの提供を開始したと発表しました。
新たなアシスタントは、これまでより長時間の会話が可能になり、文脈を維持したまま自然な対話を続けることができるということです。
現在、インド国内のすべての利用者を対象に、ヒンディー語と英語による早期アクセス版が提供されています。試験期間の終了後、有料の「プライム会員」には無料で提供される方針です。一方、非プライム会員の利用料金は、月額2000ルピー(約3200円)になるとしています。
アマゾンによりますと、新しいアレクサはより感情豊かな音声を備えているということです。また、同社の即時配達サービス「アマゾン・ナウ」での食料品の注文や、スマート家電の電源のオン・オフなど、複数の手順を伴う複雑な指示にも対応できるとしています。さらに、利用者は会話の途中で英語とヒンディー語を切り替えることも可能です。
加えて、「アレクサプラス」はインド国内の多様なサービスと連携しています。料理宅配の「スウィギー(Swiggy)」や、旅行予約サイトの「メイクマイトリップ(MakeMyTrip)」、音楽配信サービスの「ジオサーン(JioSaavn)」などの利用が可能だということです。
同社は今年6月、ヒンディー語による「アレクサプラス」の試験運用プログラムを開始し、その後、英語版のテストも進めていました。
アマゾンは2017年にインドで英語版のアレクサを導入し、2019年にヒンディー語への対応を追加しました。インドには6億人以上のヒンディー語話者がいるとされ、アマゾンはスマート家電や新機能の投入により、この巨大市場の開拓をさらに進める戦略です。同社によりますと、インドにおけるスマート家電の売り上げは前年から20%増加したということです。
生成AIを搭載した「アレクサプラス」は、2025年に初めて発表され、2026年にアメリカ国内の全利用者に提供されました。今年はイギリスやカナダ、ブラジル、ドイツなどの市場でも、現地の言語や文化に合わせたサービスを順次展開しています。
