アメリカのIT大手アマゾンは、動画配信端末「Fire TV」シリーズにおいて、公式ストア以外からのアプリの追加(サイドロード)ができなくなっていた問題について、ソフトウェアの不具合が原因であったとして、近日中のアップデートで修正すると発表しました。
昨年末、アマゾンはFire TV向けにソフトウェアの更新を実施しました。この更新には通常のセキュリティ対策や性能向上が含まれていましたが、その後、一部の端末で公式アプリストアを経由しないサードパーティ製アプリのインストールが制限される状態になっていることが判明していました。
この問題について、アマゾンはIT専門メディアの取材に対し、意図的な制限ではなく、アップデートに含まれていた不具合の一部であったと説明しています。
ユーザーがサードパーティ製アプリをインストールしようとすると、エラーが表示され、処理がブロックされる状態になっていました。アマゾンによりますと、最近の「設定」アプリの更新に起因する不具合により、「不明なアプリのインストール」のリストが不完全、または空の状態で表示されていたということです。原因はすでに特定されており、影響を受けた端末には今後1週間以内に修正プログラムが自動的に配信されるとしています。
一方で、アマゾンは今後の事業戦略として、端末のOS(基本ソフト)における「脱アンドロイド」を進める方針です。最近発表された最新の「Fire TV Stick」では、アンドロイドではなく自社開発の「Vega OS」が採用されています。同社は、消費電力と処理性能のバランスを向上させるため、将来的にすべてのFire TV端末のOSを、グーグル製のアンドロイドからLinuxベースの独自ソフトウェアに移行する方針を明らかにしています。
このため、既存のアンドロイドを搭載したFire TV端末では、今回の修正により再び外部アプリの追加が可能になる見通しですが、今後発売される新たな独自OS搭載端末では、同様の機能が利用できなくなる可能性が高いとみられています。
