アメリカのIT大手アマゾンは、動画配信サービス「プライム・ビデオ」に、短い動画(ショート動画)形式のニュースを追加すると発表しました。若年層に普及している「TikTok(ティックトック)」などのSNSに対抗し、新たな視聴者を獲得する狙いがあるということです。
アマゾンによりますと、地域や全国のニュースをオンデマンドの短い動画として配信します。まずはテレビなどの端末向けに提供を開始し、今後はウェブサイトやスマートフォン向けのアプリにも順次拡大する方針です。
これらの動画は、アプリ内のニュース専用ページにある「トレンドの話題」や「地域のニュース」の項目から視聴できます。アメリカ国内であれば、有料のプライム会員に登録していなくても、誰でも無料で利用できるということです。
スマートフォン向けアプリでの配信について、縦型動画になるかどうかは現時点で確認されていませんが、iOSおよびAndroid端末向けの「ショート動画」として位置づけられるとしています。
現在、Z世代と呼ばれる若年層の間では、TikTokやインスタグラムなどのSNSを通じてニュースに触れる傾向が強まっています。自社のSNSを持たないアマゾンとしては、プライム・ビデオにショート動画を追加することで、こうした若年層の関心を引きつける狙いがあります。
一方、アメリカの調査機関「ピュー・リサーチ・センター」の調査によりますと、若年層がSNSのニュースを好む理由は、単に動画が短いからだけではないということです。過剰な演出がなく、自然な形で作られたコンテンツが求められていると分析されています。
動画配信サービスにショート動画を導入する動きは、アマゾンに限りません。今年に入り、「ピーコック」や「ネットフリックス」、「ディズニープラス」などの競合他社も相次いで同様の機能を導入しました。数分程度の短い時間で手軽にコンテンツを楽しみたいという視聴者のニーズに合わせ、業界全体でサービスを見直す動きが広がっています。
