アメリカのIT大手アマゾンは、動画配信サービス「プライム・ビデオ」の視聴中に、画面に映っている商品を簡単に購入できる新しい機能を導入したと発表しました。新たな収益源を確保する戦略の一環とみられます。
アマゾンによりますと、新機能は数千の映像作品を対象としており、既存の「X-Ray(エックスレイ)」機能と連携するということです。これまで出演者の情報や音楽などを画面上に表示していた機能に、新たに「ショップ」タブが追加されます。視聴者が手元のスマートフォンでアマゾンの買い物アプリを開くと、再生中の場面が自動的に認識され、関連商品が表示される仕組みです。
また、画像検索技術を活用した「ショップ・ザ・シーン」と呼ばれる機能も導入されます。これは、登場人物の服装や家具などの画像をタップすることで、似たような商品を検索できる機能だということです。特注品などで完全な一致が見込めない場合でも、類似した商品を見つける手がかりになるとしています。
アマゾンは昨年から、スマートフォン向けの機能として「ショップ・ザ・ショー」を提供していましたが、利用するにはアプリ内で特定のキーワードを検索する必要がありました。今回の更新により、視聴中にアプリを開くだけで、自動的にその作品の特設ページに移動できるようになるということです。
「ショップ・ザ・シーン」の機能は、アメリカ国内のiOSおよびアンドロイド端末向けに提供が開始されており、600以上の作品で利用できるということです。また、従来からある「ショップ・ザ・ショー」の対象作品も、これまでの1300作品から、オリジナル作品やスポーツ中継など8000作品以上に拡大する方針です。
動画配信の画面から直接買い物ができる機能は、新たな収益源として注目を集めています。すでに動画共有サービスのユーチューブや、ディズニーなどの大手メディア企業も同様のサービスを導入したり、試験的な運用を行ったりしており、業界全体で視聴体験と電子商取引(EC)を融合させる動きが広がっています。
