アメリカでは、大手通信会社からMVNO(仮想移動体通信事業者)へ契約を切り替える消費者の動きが広がっているということです。スマートフォンの端末価格や通信料金の上昇を背景に、家計の負担を減らすための選択肢として注目されています。
最新のスマートフォン端末が約1万5500円(100ドル)以上値上がりしていることや、大手通信会社の料金値上げにより月額約1万7500円(113ドル)に達するケースもあり、より安価な通信サービスを求める動きが強まっているということです。
【MVNOの仕組みと低価格の理由】 MVNOは、自社で全国規模の通信網を持たず、AT&TやT-Mobile、Verizonといった大手通信会社の回線を借りてサービスを提供する事業者です。通信網の構築や維持にかかるコストを抑え、実店舗を持たずにオンライン中心で事業を展開することで、低価格な料金プランを実現しているということです。
また、大手通信会社が提供する動画配信サービスの無料特典などを省くことで、よりシンプルな料金体系としているとしています。消費者の間では、不要な特典を省いて通信費そのものを抑えたいというニーズが高まっているということです。
【乗り換えに伴う注意点】 一方で、MVNOを利用する際の注意点も指摘されています。契約する事業者やプランによっては、動画の画質が制限されたり、通信が混雑する場所での通信速度が低下したりする可能性があるということです。
さらに、海外でのデータ通信に追加料金が必要になる場合や、最新のスマートフォンを分割払いで購入するプログラムが利用できないケースもあるとしています。実店舗での対面サポートが受けられないことも、留意すべき点として挙げられています。
【主要MVNOの比較と特徴】 アメリカ国内で注目されているMVNOとして、US Mobile、Mint Mobile、Visibleの3社が挙げられます。
US Mobileは、大手3社の回線から最適なものを選択できる柔軟性が特徴で、月額約2700円(17.50ドル)から利用できるということです。また、1つの端末で2つのネットワークを切り替えて使用できる機能も提供する方針です。
Mint MobileはT-Mobileの回線を使用し、月額約2300円(15ドル)から提供されています。一方で、VisibleはVerizonの回線を専用に使用し、月額約2900円(19ドル)から利用可能となっています。
【消費者の声と今後の見通し】 実際に大手通信会社からMVNOに乗り換えた消費者からは、「通信品質を維持したまま、年間で大幅なコスト削減ができた」との声が聞かれます。ある利用者の事例では、2回線分の料金を年間約21万円(1356ドル)支払っていましたが、MVNOの年間プランに切り替えることで、約7万7500円(500ドル)に抑えられたということです。
長期契約の縛りがなく、予期せぬ高額請求を防ぎやすい前払い式のプランが支持を集めており、今後も自身のライフスタイルに合わせて通信会社を見直す動きが続く見通しです。
