アメリカのAI開発企業Anthropic(アンソロピック)が、オープンソースのAIツール「OpenClaw」の開発者であるピーター・スタインバーガー氏のアカウントを一時的に停止していたことがわかりました。スタインバーガー氏が自身のSNSを通じて明らかにしたということです。
スタインバーガー氏によりますと、Anthropicから「不審な活動」があったとしてアカウント停止の通知を受けたということです。しかし、この投稿がSNS上で拡散された数時間後には、アカウントは復旧したとしています。Anthropicのエンジニアは同氏に対し、「OpenClawの使用を理由にアカウントを停止したことはない」と説明したということです。
今回の事態の背景には、Anthropicによる料金体系の変更があります。同社は先週、対話型AI「Claude」の定額制サービスにおいて、OpenClawを含むサードパーティ製ツールの利用を対象外とする方針を打ち出しました。これにより、OpenClawの利用者は、APIを通じて利用量に応じた料金を別途支払う必要があります。スタインバーガー氏自身もこの新方針に従ってAPIを利用していたにもかかわらず、アカウントが停止されたとしています。
Anthropicは、料金変更の理由について、OpenClawのようなツールは連続的な推論処理や自動化されたタスクを繰り返すため、計算負荷が従来の定額制の想定を上回るためだとしています。一方、スタインバーガー氏はこの説明に反発しており、「Anthropicが自社の独自ツール『Cowork』に人気機能を組み込んだ直後に、オープンソースを締め出している」と批判しています。
スタインバーガー氏は現在、Anthropicの競合であるOpenAIに所属しています。SNS上では、なぜ競合企業のAIモデルを使用しているのかという質問が寄せられました。これに対し同氏は、「OpenClawがあらゆるAIモデルで機能するかをテストするためだ」と説明しています。また、OpenAIでの自身の役割について、今後の製品戦略の策定に関わっていることを示唆しています。
